家は、買う、借りる、投資するくらいしか選択肢がありませんでしたが、ここに来て「シェア」するという選択肢が存在感を増しています。本日も不動産ポータルのLIFULLより「LivingAnywhereCommons」というサービスがリリースされました。
まだ全容は明らかになっていませんが、先日当サイトでも紹介した「ADDress」「HafH」「OYO LIFE」と同様に、アドレスホッピングを前提とした暮らし方を可能にするサービスです。今年は、アドレスホッピング元年と言える1年になりそうです。
WEBサイト:https://livinganywherecommons.com/
運営元:株式会社LIFULL
現状の拠点:福島県耶麻郡磐梯町、静岡県下田、commingsoon
<サービス概要>
・会員になることでLivingAnywhereの施設利用が可能になる
・日本各地の拠点の利用が可能
・施設を通して地域との交流が可能
※まだ全容が明らかになっていないため情報が少ないです
今後も同様のサービスリリースが続くとなると、早々に差別化が重要な市場環境になりそうです。設備の充実か、物件数・拠点数か、地域との交流や体験か。
個人的には、全国展開するのであれば、地域とのつながりをより密接にして、地域と都市を、地域と世界をつなぐ拠点として機能することを期待します。未開発の魅力的なコンテンツが日本各地に点在していると思うからです。
盛り上がりを支える背景とは?
2019年になって急激な盛り上がりを見せたのには必然性があるように感じました。
▼ アドレスホッパーが盛り上がっている背景
・働き方の多様化(時間や場所に縛られにくくなってきた)
・シェアオフィスやコワーキングスペースの増加
・所有に対する価値観が変わってきた(専有からシェアへ)
・所有しなくても生活が成り立つ様々なサービスの台頭(サブスクリプション)
・多拠点の不動産を束ねるネットワークサービスの盛り上がり
└ ADDress、HafH、OYO LIFE
暮らしのあり方を構成する、衣・食・住・働き方などあらゆる分野で、新興サービスを中心とした変革が起こっていることが要因だと考えました。
各企業の意図を深読みすると、将来の人口減少や空き家増加を見据え、今勝負をかけに来ているとも考えられます。
アドレスホッピングはあくまでも暮らし方の1つのあり方であって、多様性の構成要素です。暮らしに価値観が反映できる機会が増えることで、既存不動産のあり方に疑問を感じる人が増加し、業界の変革を促す圧力がどんどん高まることを期待します。自分もプレイヤーとしてこの流れを加速させられるよう、粛々と準備を進めて行こうと思います。