暮らし方を「選ぶ」から、暮らし方を「創る」へ

以前当サイトでも紹介した、「OYO LIFE」が本日ローンチしました。東京、新宿、品川、渋谷など、首都圏の主要駅からのスタートです。

OYO LIFE:https://www.oyolife.co.jp/

初期費用がほぼかからず、家具やWifiも使い放題で、契約もカンタン。その代りにランニングコストが割高(10万〜15万がボリュームゾーン)な設計になっており、間取りは1R・1Kが中心になっています。

フットワーク軽く身軽に暮らしたい人には非常に向いているサービスですが、以下のように賃貸需要の大部分を囲い込むラインナップには現段階ではなっていないと感じました。(個人的には都内を転々とする需要がどれほどあるのかも興味があります)

・10万以上のラーニングコストが見合わない人は検討し辛い
・1年半以上の定住を想定している人は割高になる
・間取りや部屋への愛着を重視する人はそもそも向かない

今後物件数が増えたり、様々なタイプの部屋が増えてくるはずなので引き続き、住分野の「黒船」の動きは要チェックです。

暮らし方を選ぶ。その先で何をしたいか?

「OYO LIFE」「ADDress」「HafH」「LivingAnywhere」などの登場で、暮らし方の選択肢が一気に広がりました。買うか?借りるか?どっちがお得?のような切り口でしか語られて来なかった、暮らし方の多様性が2019年一気に開けてきた感じがしています。

<暮らし方の選択肢>
・買う
・賃貸する
・シェアハウス
・転々とする

・2拠点生活

上記のように選択肢が大幅に広がりましたが、個人的にはどの選択が一番得か?損か?のような「コスト」の話だけで考えてしまうと、選択肢はただ増えただけで、QOLへの貢献は無いと考えます。

コスパも大事ですが、「どんな暮らしを創造できる選択か?」

創造の幅や深さを提供できるサービスこそ本質的なものだ、という想いが強くなりました。極論を言ってしまうと、駅から遠くても、築年数が古くても、不人気駅でも、やりたいことができる暮らし方こそ最強という考え方です。

OYO LIFEの話に戻りますが、コストメリットの話が今の所フォーカスされがちですが、アドレスホッピングな暮らし方で何が創造できるか?みんなが気づいていないその魅力を削りだして、市場にどんどん放り込めるかが、今後広まるかどうかの鍵だと思います。

選択ではなく創造。

不動産業界に多様性が出てきたからこそ再認識できた視点でした。