東京R不動産のディレクター馬場正尊さんの書いた、公共空間を楽しくするためのアイデアが沢山詰まった一冊です。
最近、自分の中で賃貸を面白くするアイデアをずっと考えていたのですが、どうも煮詰まってしまい、助けを求めるような心境で本屋に出向いた所、出会った一冊です。
賃貸という事にとらわれず、住空間、もっと広く考えてその周りのコミュニティ、さらには、地域全体が楽しく、豊かなライフスタイルを送れるようにはどうすれば良いか?それくらい俯瞰して考えるようにしないと駄目だ。と気づかせてくれた一冊です。
自分は、セルフリノベーションを流行らせたいのか?それとも、その人にマッチしたライフスタイルを賃貸という手段を使って広めたいのか?何かに向かって進むときに、何が本質か?というのは常に自分の中で問い続けないといけないなと、再認識致しました。
制約を認識し、それと向き合う事
本の中では、パブリックスペースを活用するための様々なアイデアが記されています。しかし、必ずと言ってよいほど立ちはだかるのが、制度や規制の壁です。ゲームで言うとルールみたいなもので、それを守る事を前提に活用法を考えなければなりません。
時にはそのルール自体が変わるタイミングを待って始動しなければならないプロジェクトもあったようです。ルールを変える事は難しいし、時間もかかるので、そのルールをしっかりと理解し、その中でも新たな切り口や視点、縦や横のつながりを駆使して実現したプロジェクトを本書で沢山目の当たりにしました。
もちろん、ルールに無条件に従うのではなく、その本質は何かを見極め、その中で面白い事が出来そうならば最短で実行する。出来ないのであれば、他の方法を考える。こういった、見極める力とフレキシブルな対応力はどんな仕事でも必要とされる力なんだなと改めて再認識しました。
このサイトのテーマである「セルフリノベーション」このサイトを見てくれた人に対して、正しくその内容が、長所・短所を含め伝わっているかどうか?
ライフスタイルを豊にする手段として本質をついているかどうか?改めて見つめ直してみようと思います。