『独立国家のつくりかた』坂口恭平

いかに自分が常識に囚われているか、を思い知りました。

坂口恭平さんの『独立国家のつくりかた』を呼んで感じた率直な感想です。1度テレビにでている坂口さんを見た事があるのですが、そのときは、「なんか、やべーなこの人」と色眼鏡で見ていました。

だって、日本で独立国家作るとか言うんですもん。けれど、本を読んでその考え方に触れ、自分が人を見る、世界を見る見方そのものがかなり濁ってしまっていたのだと考えさせられました。

レイヤーという考え方

私が本を読んでいて、一番なるほどなと感じたのが、「レイヤー」という考え方です。坂口さんは、この本の中で、ホームレスの生活を例に上げています。ここで言う「レイヤー」とは、ホームレスから見た街の姿。彼からみた街は、食材の調達場所であり、家を建てる建材の仕入れ先であり、金塊を掘り出す鉱脈なのです。

私が見る街の地図とは全く違う地図がそこには広がっていると。その街を見る態度の違いこそが「レイヤー」の違いであり、1つのレイヤーに縛られる事こそ、「常識にとらわれる事」だと感じました。

もっと深くホームレスのレイヤーについて本書は言及しており、彼らのレイヤーから、僕らのレイヤーに対して疑問を投げかけています。

「なぜ生存権が憲法で保証されているのに家賃を払わなくては行けないか」
「土地に縛られ、ローンのために働くのはおかしくないか」
「そもそも土地は誰のものか」

などなど、僕らのレイヤーで考えると、「あたりまえじゃん!そんなの」と片付けてしまいがちですが、誰も明確に答えが出せない問いのオンパレードでした。

よく、常識にとらわれるな!とか、視野を広げようと、言ったりしますが、今度からこの「レイヤー」を意識して世の中を見てみようと思います。

きっとイノベーションは「レイヤー」と「レイヤー」をつないだり掛け合わせたりする所に生まれるはず、、、。

坂口恭平 HP http://www.0yenhouse.com