普通の賃貸でもできるセルフリノベーション「オープンクローゼット」編

改装可能な賃貸から、改装出来ない賃貸に引っ越しかれこれ数年。

セルフリノベーションへの情熱は消えたかと自分でも思っていましたが、そんなことはありませんでしたw

 

住まいに自分が合わせると言う考え方もありますが、やはり住まいを自分に合うように、好きなように変えたい側の人間でした自分は。じゃあ「家買えや」と言う声もあるかと思いますが、立地やアクセスを都内で重視するとやはり賃貸が今の自分達にとってはベストな選択です。

 

あきらめの賃貸ではなくて、少しでも楽しい生活空間を自分の手で創る。

 

ここ数年、もやもやした気持ちで過ごしてきましたが、改装出来ない物件だからこそ出来ることを追求することにこそ価値があると、年初高まったモチベーションで筆をとりました。

 

日本の賃貸あるある「収納が少ねぇ!」問題をオープンクローゼットで解決

今の物件は駅から近く、水周りも綺麗で、設備もしっかりしていてすごく気に入っているのですが、1つだけ残念に思っているのが、収納がめちゃ少ないと言うこと!服が収まり切らず、困っていました。

 

なければつくっちゃえばええやん。と言うことでオープンクローゼットをセルフリノベーションしましたので紹介いたします。ついでに壁も寂しかったので、有孔ボードを利用した飾り収納もつくっちゃいました。

※繰り返しになりますが僕が住んでいるのは改装出来ない賃貸です。


<材料:オープンクローゼット(約13,643円)>

  • ラブリコアイアン×3(3,843円) ※1
  • 2×4 角材×3(約1,800円)
  • 有効ボード×1(約2,000円) ※2
  • 木製のポール×1(約800円) 
  • ポール用金具×2(約800円)
  • L字金具×6(約900円) 
  • 鏡(IKEA)×1(約3,000円) ※3
  • 車輪×2 ※4(約500円)

※1:ラブリコアイアン(https://www.heianshindo.co.jp/labrico/

※2:ホームセンターで1枚購入し好きな大きさにカットしてもらいました

※3:元々持っていた鏡を再利用

※4:鏡の下部に車輪を取り付け安定性を確保

 

<材料:有効ボード飾り収納(約7,662円)>

  • ラブリコアイアン×2(3,843円)
  • 2×4 角材×1(約600円)
  • 有効ボード×1(約2,000円)
  • 板×1(約1,000円) 
  • 棚取り付け金具×1(約1,500円)

安いのか、高いのか。

 

ありものの収納家具ならこれくらいの値段を出せば買えるかもしれません。ただ、丁度良いサイズのものや、バチっとハマる雰囲気の良いものを揃えようと考えると、出来栄えによっては相当コスパが高いのではないでしょうか。

 

製作所用時間約2時間、作業工程一挙紹介

今回最大のポイントが、改装不可な賃貸でも柱の取り付けを可能にするアイテムです。その名も「ラブリコ」。類似品はいくつかあるのですが、デザインのシンプルさを気に入り選びました。

ラブリコとは?

2×4の柱に取り付けて使います。天上と床を突っ張る事で柱を固定し、壁や床を傷つける事なく柱を空間に固定することが出来ます。

https://www.heianshindo.co.jp/labrico/ 


使って気づいた注意点

取り付けたい場所の天井の強度を確認することをオススメします。突っ張る度合いをネジで調整出来るのですが、下地材だけの箇所だと強く突っ張り過ぎることで天井を痛めてしまう可能性があります。何箇所か試しましたが「メリメリ」と音がする箇所は控えました。コンクリートや太い柱が走っている箇所など強度のある所が望ましいです。拳で軽く叩く事で、中が空洞かどうか確認する事が可能です。


今回はこの場所にオープンクローゼットを作ります!

 

【1】あらかじめ採寸し材料はホームセンターで全てカットしてもらいました。木屑も出ないし、時短も出来るのでオススメです。

 

【2】こちらが噂のラブリコです。滑り止めのテープとネジが付属で付いています。

 

【3】早速取り付けます。カポッとハマりネジで止めるだけ。とっても簡単です。

 

【4】床の接地面にも滑り止めテープを貼ります。

 

 

【5】あらかじめ決めた位置に柱を立て、天井部分のラブリコをネジで締め上げて固定します。

 

【6】ポールを取り付けるため、柱と柱を角材でつなぎ、専用金具で取り付けました。角材はL字金具で柱に固定。

 

【7】あとは、有効ボードをネジで柱に取り付ければ仕切りの出来上がり。柱と柱をつなぐため強度UPにもなります。

 

【8】裏側にも有効ボードを取り付け。鏡に元々付いていた金具を柱に取り付けて、開閉式の姿鏡も完成。

 

【9】続いてテーブル正面のスペースに取り掛かります。こちらは壁の色に合わせてあらかじめ塗装した柱を使い、同じ様にラブリコで天井に柱を固定します。床面はテーブルですが、非常に分厚い天板を用いているので強度に問題はありません。

 

【10】同じく有効ボードを柱に固定します。

 

【11】金具を柱に取り付け、板を通して棚の完成!

 

 

以上で完成です!有効ボードにフックを取り付ける事で、収納にもなりますし、インテリアとしても部屋の雰囲気作りに存在感を発揮します!

 

柱で広がる賃貸の可能性

ラブリコを使って見て「なんだ普通の賃貸でも色々出来るじゃん!」と一気に世界が開けた気分です。柱がある事で、内装を傷付けづに有効ボードやポールの取り付けが可能になりました。その部分は後付けなのでもちろん改装は思いのまま。今後、この部分を少しずつ拡張して行きたいと思います。

 

内装を傷つけられないと言う前提、現状回復義務などの制約があるからこそ生まれるアイデアもあるのだと実感しました。自分の部屋に不満がある人は、ぜひチャレンジして見てください!