不動産仲介業はライフスタイルの提案業

なんだと、改めて考えさせられたサービスを見つけたので紹介したいと思います。

古い慣習やシステムが依然としてスタンダードになっている不動産業界ですが、人口の減少、空き家問題等、避けられない課題が顕在化すれば、今ある業務は嫌でも新たな仕組みやサービスに代替されていきます。

そうなった時に、仲介することの価値とは何か?に答えを持っていないと淘汰される厳しい時代が待っているのだと思います。これは不動産業に限らずどの仕事にも言える事では無いでしょうか?

価値の純度を高め、束ねる

不動産業の場合、取引する物件のスペックは大きく変わることはありません。リフォームや内装を大きく変えたとしても、同じような物件は五万とあり、築年数や立地など変えようの無い要素が占める割合も大きいです。

そこで重要になってくるのが、ハード面の価値ではなく、その物件がどういう暮らしを提供し得る箱であるか?という視点なのだと思います。私はそれが改装可能賃貸であると信じてこのサイトを続けているのですが、「この手があったか!」と瞳孔が開いたのがこちらです。

東京銭湯ふ動産 https://tokyosento.life/

出典:東京銭湯ふ動産WEBサイト

従来であれば、ウィークポイントでしかない「風呂なし」物件が、「銭湯のある暮らし」に置き換えることでキラキラしたものに生まれ変わりました。

風呂が無いという事実は変わらないし、物件はそのまま。なのにこの感じ方の違いと行ったら凄まじいです。「風呂なしもありだな」「銭湯っていろんな風呂あるし毎日行けたらハッピーだな」「逆に風呂なくてよかった〜」とさえ思えてきます。

そういった風呂なし物件に新たな価値を見出し、同じような魅力を持った物件を束ね「東京銭湯ふ動産」というサービスでくくることでその価値がより伝わり易くなります。あとはどこまでこだわり、継続してゆくか。

物件の紹介ページ。間取りと近所の銭湯の写真。

この事例から、これからの不動産サービスに限らず、あらゆる生業において以下の力が不可欠だと感じました。

・人が魅力を感じる価値を発掘する力
・価値を編集し伝わるように落とし込む力
・同じ価値を持ったものを集め束ねる力
・束ねたものを伝わる伝え方で表現する力
・これを継続する力


このサイトも引き続き、こういった力の鍛錬の場として継続していきたいと思います。さて、久しぶりに銭湯に行ってきます。