guntu〜瀬戸内に浮かぶ宿〜

「ガンツウ」、地元の言葉で「小さな蟹」を意味する言葉らしいです。広島で育った父親に聞いてみると、確かにそう呼んでいたとのこと。

僕に聞かれるまで、そう呼んでいたことを忘れていて、「ああ、確かにそんな呼び方してたなぁ」と懐かしそうに言っていました。

そんな「ガンツウ」ですが、小さな蟹とは似ても似つかぬ姿で、今話題を集めているそうです。

瀬戸内に浮かぶ豪華客船

・guntu:http://guntu.jp/

一言で言うと豪華客船です。がしかし、従来の豪華客船のイメージと異なるのはその無骨な姿。尾道水道を通り過ぎる姿を収めた写真があるのですが、背景のドッグと重なり、造船所が浮かんでいるようです。

飾らないというか、野性味があるというか。この船のことを知らない人は、きっと豪華客船だと言うことに気づかないと思います。

打って変わって船内は和の要素を取り入れたスタイリッシュな空間。しまなみ街道で最近世界から注目されつつある瀬戸内ですが、さらに拍車がかかりそうですね。


※引用:guntuWEBサイトより

ただ、客船を造り浮かべるのではなく、「ガンツウ」という地元の物語を紐解き、コンセプトに反映させることで、gantuが瀬戸内海を通ることの必然性が周りにも伝わる形で表現されるのは、素晴らしいことだと感じました。

言葉にすると当然のように聞こえますが、その土地の良さや伝統・文化をより「伝わる」形で表すことが観光に求められていることなのですね。

いつか乗ってみたいものです。