体験を提供してこそ

久々の投稿です。師走だからといって、ライフワークがおろそかになるようでは、だめだめですね。反省。

突然、自分の話になるのですが、僕は以前WEBサイトの製作ディレクターをやっていました。ですので、WEBサイトの最近の潮流や、新しい技術の話は今でもちょくちょく気にしています。言わずもがなではあるかと思いますが、CSS3、HTML5によるWEBサイトや、フラットデザイン、パララックスサイトが最近のWEBデザインのキーワードとしては、良く聞くものかと思います。

けれど、WEBディレクションを担当していた当時としては、これらの技術や、新潮流はどこか他人事で、活用しようとすらしていませんでした。

獲得系の案件(情報を整理して、CVRを向上させる)が多かった事もありますが、チャレンジは出来たと思います。それは、自分の視野の狭さ、先を見通した上でどういう表現がクライアントの長期的な利益につながるかまで考えられていなかったためだと反省しています。

最近目にして、ハッとしたのがこちらのサイト。今まで自分がやって来た事とは、全く違うタイプのサイトのあり方でした。説明的な要素は極力省き、ユーザーにサイトを体験させて、その世界観を理解させる事に重点が置かれています。※こちらのサイトはCSS DESIGN AWORDSを受賞しています。
http://www.cssdesignawards.com/sites/midori-aoyama/23957/

midori2

※製作元のLettersさんのサイトもすごい世界観
http://letters-inc.jp

ブランディング系の案件では無くても、サイトから、その世界観を伝える事はとても重要だと感じました。サイトの情報を整理や、レイアウトよりも、最もCVR向上に貢献するのは、実はこのポイントなのでは無いでしょうか?

ユーザーのウェブリテラシーは確実に年々向上しています。だからこそ、ある程度導線設計の部分はユーザーに甘えてしまって感覚的に。心を動かす世界観を、最新の技術を使ってどう表現するか?これからのWEBクリエイターに求められるのはこういった感覚なのかも知れません。

世界観 × 獲得。

またWEBサイト製作に携わる機会があれば、そういう視点で提案をしてみたいと思います。