家具は資産という考え方|Artek スツール 60が家に来た

巨匠アルヴァ・アアルトの代表作「スツール 60」

価値が持続する普遍的なデザイン
このサイトでも何度か取り上げた、フィンランドの建築家「アルヴァ・アアルト」。その代表作といも言えるのがスツール 60です。丸い座面と、合板を直角に曲げる当時としては画期的な技術を採用した限りなくシンプルなスツール。シンプルだからこそ耐久性に優れ、スツール同士をスタックできたり、椅子としてだけではなく、サイドテーブルや、ディスプレイ台としも、様々で現代も愛用されています。

持続するからこそ成立するヴィンテージ市場
スツール60は、アアルトも設立者の1人として参加した家具ブランドArtekにて、現在も製造され続けています。一方で、スツール60のビンテージも根強い人気を誇り、約90年経過した今でも耐久性はそのままに高値で取引されています。「artek スツール ヴィンテージ」で検索してみると、状態にもよりますが数万円から中には数十万のものまで、多くのヴィンテージが流通している事がわかります。

Artek自体も「2nd Cycle」という活動を通してオフィシャルに、スツールの買取とメンテナンス、再販売を進めており、アアルトが生み出した普遍的なデザインを、未来へ向けて持続させていく活動に取り組んでいます。

資産になる家具

満を持して…
今回自宅で利用していたIKEAのスツールがガタついてきた事を機に、新たなスツールの購入を検討していました。そこで思い至ったのがArtekのスツール 60。思い切りました。1脚約4万円前後で、スツールとしてはかなり高額な買い物ですが、一生使うつもりで決断しました。そのイメージができたのもスツール 60だからこそだと思います。

スツール 60を購入するなら直営店で
購入は表参道にある、Artekのショップで。なんでも直営店はフィンランドの店舗を合わせて、世界に3店舗だけだとか。ここをわざわざ選んだのは、スツールの品揃えがめちゃくちゃ充実しているためです。冒頭の写真にある通り、豊富なデザインバリエーションから、座面と脚の組み合わせを自由に選ぶ事ができ、自分だけのカスタマイズスツールを作る事ができます。

Artek TOKYO https://www.artek.fi/artektokyo/jp

資産になる家具
冒頭紹介した通り、多少高額でもスツール60を選んだ理由は、資産になり得ると考えたからです。資産というのはただスツール の金銭的な価値が落ちづらいという意味ではなく、長く大事に使えば買い換える事なく一生使えるという経済性だったり、何十年も生活を共にする事で蓄積される様々な生活のシーンや団欒の記憶。つまり貨幣価値に換算できない精神的な資産になり得ると考えました。

実際にヴィンテージとして高値で取引されるのは直近製造された物ではなく、Artek設立当初からの状態の良い一部です。なのでの部分を重視するというよりは、日々心の充実が少しづつ蓄積され、家族の風景として一生刻まれるような形にできない部分です。この買い物を通して、特に日常的に長く使うものに対しては心理的資産性の考え方を今後積極的に採用していきたいと、自分の思考をアップデートできました。

いざ開封の儀

これも思い出の一つにと、開封の儀を記録しましたので紹介します。

「ONE CHAIR IS ENOUGH」このスツールが全てを兼ねているという事でしょうか。公式サイトでも、スツールとしてだけではなく、サイドテーブルやディスプレイ台として、あらゆる用途が提案されています。

では早速組み立てていきたいと思います。

「ONE CHAIR IS ENOUGH」迫力が違います。
思ったよりも梱包はシンプルでコンパクト。
シンプルな組み立て説明書とメッセージ。
部品はこれだけ、超絶シンプル。
本当にスツールが出来上がるのか不安になるくらい。
彎曲した脚と、座面を取り付けるネジ9本。
1つの脚につき、3本のネジで固定していきます。
できました。簡単・・・。
開封からものの30分以内で1脚が完成。
2脚目は要領がわかっているので、半分の時間で組み立て完了。
驚くほどの安定感。がたつきはゼロです。
スタッキングして、収納も機能的。
シンプルを極めるとここにたどり着くのか。

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