『H.P.DECO』に行って思った事

複合ショッピング施設や、デパートに行ったときに感じる事なのですが、最近おしゃれなインテリアや雑貨を扱うセレクトショップが増えてきたように感じます。

というのも、今日、横浜に出来たばかりの「MARK IS みなとみらい」に行ってきたのですが、そういったお店が沢山あったからです。

そして、同時に思った事があります。同じ商品や、似たような商品扱ってる店多いな!と。

インテリアや雑貨などのセレクトショップ業界が成熟したという事なのかもしれません。そして、それとともに,消費者の側の目も肥えてきて、というよりは「見慣れてきて」新鮮さをあまり感じなくなってきている段階にあると私は思いました。

セレクトショップって難しいですね・・・。おしゃれな物、受けそうな物をそろえると、他の店とは差別化出来ないし、店の顔が見えなくなります。かといって主観的な趣味でセレクトしてもお客さんに受け入れられない。
売り上げが優先順位の第一位に来てしまうと、その手段として、とにかくおしゃれで受けている物の品数を増やして、数で勝負する!みたいな状況になるのだと思います。それが、最近似たような店が増えたと感じた印象の、根っこの部分にあるものなのかも知れません。※偉そうな事を言ってしまいすみません。

そういった視点で考えてみると、本当に店側のセンスやストーリーで勝負しているセレクトショップは本当にすごいと思います。必然的にお客さんの母数も少なくなるので、規模や売り上げの拡大も難しくなります。ただ、こういったお店は、規模の拡大は目的とはせず、自分のセンスを刺激する物を選りすぐって提供しているイメージなので、特に店側として、規模が拡大しないことに対する問題意識は無いのではないでしょうか。

だから何だという話なのですが、私の勝手な予想として、いったん「おしゃれインテリア・雑貨」市場は成熟した!という印象なので、今こそこういったエッジの効いた店にどんどんスポットが当たる時が来たのだと思います。お客さんの母数はまだまだ少ないと思いますが、「きゃりーぱみゅぱみゅ」みたいに、センスはぶっ飛んでいますがいったんブレイクすると、凄まじい広がりとムーブメントを起こしそうなパンチ力があると思います。

前置きが長くなってしまいましたが、ここでは、そんな「センス」で勝負するセレクトショップを2つ紹介したいと思います。

H.P.DECO

http://www.hpdeco.com
この記事のタイトルにも使わせていただいたお店です。インテリアや雑貨のセレクトショップなのですが、とにかく他の店との差別化が徹底的に出来ているお店だと感じました。

2h

3h

ほとんどが、H.P.DECOにしか無い商品ばかりだと思います。木のシャンデリアや、耳の形の置物など…確実に買い手を選ぶものばかりですが、店舗に足を運ぶと、そういった灰汁の強い物ばかりで構成された空間なのに、すごく統一感を感じます。それが店の個性なんだと感じました。すごいセレクトショップです。

DESPERADE

http://www.desperadoweb.net
DESPERADEは、ファッションと雑貨を扱うお店です。
※レディースがメイン

オーナーが世界各地、日本全国からセレクトした服や雑貨が店頭に並びます。もちろん、他の店では見ない刺激的な商品ばかりです。おそらく、ほとんどが一点ものなのではないでしょうか。

男の私でも「おしゃれ!着たい!」と思ってしまうようなすてきな洋服や雑貨が、所狭しと店内を埋め尽くしています。

d1

この2店舗に共通する点は、何か?それは、オンリーワンでありながらも、普遍的にカッコいい!という事です。お前の主観だろ?と思われるかもしれませんが、この2つのお店が現在も営業を続けているという事実が、ちゃんとニーズがある事を証明しています。しかも人気店なのです!

・オンリーワンである事

・なおかつ独りよがりではない、誰もがカッコいいと思えるセンス。

これを兼ね備えた時、売り上げや人気を気にしないでも存続できるセレクトショップが出来上がるのだと感じました。よほどの天才か、ファッションやインテリア業界で相当な経験を積んでこないと達せない境地だと思います。

厳しい世界だという事を再認識させられる2店つのお店でした。べた褒めしてしまっているので、ハードルが上がっておりますが、気になる方は是非行ってみてください!