Hans Jørgensen Wegner – ハンス・J・ウェグナー

巨匠を訪ねて、第8弾。
デンマークの巨匠ハンス・J・ウェグナーを取り上げたいと思います。

これまでの巨匠も当然そうなのですが、僕ごときがとやかく言ってはならない程の大巨人です。冒頭の写真は、今でも世界で広く愛されるウェグナーの代表作の「Yチェア」です。(写真はhhstyleより)

Hans Jørgensen Wegner – ハンス・J・ウェグナー

ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner、1914年4月2日-2007年1月26日)は、デンマークの家具デザイナーである。生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた。その椅子はニューヨーク近代美術館をはじめ多くでコレクションされている。(Wikiペディアより

中でもウェグナーがでざいんした「ザ・チェア」は世界で最も美しい椅子と言われているそうです。

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(写真はE-confortより)

この椅子を見たときに思い出したのが、先日1日家具工房体験をさせていただいた、アゲハオリジナルの風間さんに伺った「3次元曲線」のお話でした。

平面の椅子は誰にでも作れる。難しいのは、3次元の曲線をいかに実現するか。「Yチェア」も「ザ・チェア」もそこまで複雑ではありませんが、曲線と曲線の組み合わせの3次元曲線で出来ています。

そのせいか、体が包み込まれるような柔らかい印象で、快適な座りごこちがデザインから連想されます。

書いていて思ったのですが、「座り心地を連想させるデザイン」ってすごいですね。もしかすると、ここがウェグナーの作品が広く愛されるポイントなのかも知れません。

暮らしの道具としての「椅子」デザインの本質がウェグナーの椅子にはあるのだと感じました。