Isam Noguchi – イサム・ノグチ

インテリアの巨匠を訪ねて。第5回はイサム・ノグチです。インテリアデザイナーというよりは、彫刻家として有名な人物です。日本にもゆかりのある方です。
香川県の高松に「イサムノグチ庭園美術館」があり、そのほかにも、各地の美術館で特集展示がよくおこなわれています。

僕も横浜美術館で一度その作品を見たことがあるのですが、やはり彫刻でした。インテリアについてはどんなものがあるのか興味が湧きますね。

Isam Noguchi – イサム・ノグチ

イサム・ノグチ(Isamu Noguchi、日本名:野口 勇、1904年11月17日 – 1988年12月30日)はアメリカ合衆国ロサンゼルス生まれの彫刻家、画家、インテリアデザイナー、造園家・作庭家、舞台芸術家。日系アメリカ人である。(wikiペディアより引用)
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(写真はいずれもhhstyleより)

どれもなんて独創的なんだ!!さあ、家具を作ろう!と思った時に、なかなかこういう形にはできないですし、そもそも、こういった発想ができません。嗚呼、凡人な私…。

この独走的なデザインの背景には、イサム・ノグチを構成する様々な背景が関係していると考えました。彫刻家であり、舞台芸術家であり、はたまた空間デザイナーであり・・・。また、日本人の父とアメリカ人の母を持ち、幼少期を日本で過ごしたという2つの文化的な背景もあるようです。うんうん、何だか納得。

なにが言いたいかと申しますと、ちょっと抽象的な言葉になってしまうのですが、人のアウトプットは、その人の器に何がどれだけ入っているかでこんなにも大きく違うのか!という事です。

彼のこのユニークな作品は、彼自身の器の中に存在する要素が混ざり合ってはじめて誕生することができたのではないでしょうか。彼にしか作り得なかった物だともいう事ができると思います。どこか彫刻的であり、照明なんかを見てみると舞台芸術の世界観に通じるものがありそうです。

インテリアは「人の暮らしを豊かにする物」で使ってくれる人の実用性や快適さ、趣味嗜好とのマッチング等が大切だと思っていました。

もちろん今でもその考えは変わらないのですが、イサム・ノグチの作品を見て実用性?快適さ?を考える前に、作り手である自分自身が人として大きくなる必要があると感じました。

将来、自分の技術が熟達していったとして…。

・技術OK
・知識OK
・お?一人前じゃね?

となった時に、自分がその分野の事しか知らず、小さい器しか持っていなかったら?おそらく、無味乾燥な味気ないものしかできないのだと思います。1つの事に対する深さも大事ですが、様々な視点から物事を考えられる幅広さをまだ若いと言ってもらえる今のうちにどんどん吸収していきたいと思います。

あ、全然話は変わるのですが、このサイト、ちょっと大風呂敷広げすぎたかな?とカテゴリの絞り込みを検討していた所でした。でもやっぱやめますw自分の引き出しを少なくすることになると思うので、しばらくはこのまま行きたいと思います。

イサム・ノグチさんありがとう!!!