『自分の仕事をつくる』西村 佳哲

働き方研究家の西村佳哲さんの著書『自分の仕事をつくる』を読みました。

※写真はアマゾンより

jibun

この本の話は、いったん置いておいて、書き始めます。

やりがいってなんだろな?

はっきりとは覚えていないのですが、学生の頃、高校の先生か中学の先生にこんな事を言われた記憶があります。『会社の看板が無くても生きていける人間になれ』当時はやたらとカッコいい感じがして、お気に入りの言葉でした。

社会人になった今思うのは、会社の看板があろうが、無かろうが、人生の大半を捧げる自分の仕事は、自分が心からやりがいを感じられるものであるべきという事です。

もし会社が倒産してもいいように、スキルを身につけろとか資格を取れとかそういった形式的な話ではありません。そんな物は、単なる手段にすぎず、必ずしも「やりがい」につながるとは限らないのです。

自分がやりがいを感じながら生きていくにはどうすれば良いか、「やりがい」について「なんとなく」ではなく今現時点で、はっきりこれだ!という確信を持っていなくてはならないと私は考えています。

もちろんそれがどんどんアップデートされていく事は前提として、大切な事は、いつの時点でも自分のやりがいについて自分自身で語れるという事なのではないでしょうか。

それがやがてぶれない軸となり、自分の取り組んでいる事の熟練を助けるのだと思います。最近はこういった事を本当に考えます。人生の岐路にたっているからだと思います。

「自己分析」

就職活動時代は、何か宗教的なにおいがして馬鹿にしていた事ですが、この重要性を本当に実感しています。どういうときに自分は喜びや感動を感じるのか。今社会人6年目ですが、ふと立ち止まった時分からなくなってしまっている自分がいる事に気づきました。忙しさにかまけてしっかり考えてこなかったのです。

自分の中で信じるものがある人は強いと思います。私には残念ながらそれがありません。だからちゃんと、考える事にしたのです。ちょっと、話が飛んでしまいましたが、今自分がいろんな人の話を聞いたり、本を読んだりして考える「やりがい」とは、人と人との関係の中で自分が幸せだと感じられる「ツボ」のような物だと解釈しています。

この、「人との関係の中で」というのがポイントです。人は一人では生きていけないですし、幸せな事、辛い事含め、感情のほとんどは人との関係の中から生まれます。ですから、自分のやりがいについても人との関係の中で、見つけなければ、それはただの自己満足になってしまうと思ったのです。

自分が本当にやりがいを感じる事ができ、それが誰かのためになっている事を実感できる仕事をみつける。無ければつくる。それがまだ定まっていない自分にとってはとても大変な事ですが、ここから逃げ続ける人生はとてもつまらない物になると思うのです。それを見つけるために、本にだって何だってすがってやります。

とまあ、そんな中であったのが、『自分の仕事をつくる』という本でした。内容としては、著者の西村さんが、いろいろな物作りのプロの方に仕事に関する取り組みや考え方をインタビューし、西村さんの解釈を織り交ぜながら「仕事」について考えさせられる内容になっています。

「ありがとう」と言われる仕事

本の中にこういった言葉が出てきました。正直私は、こういった視点で自分の仕事について考えてきませんでした。「有名になりたい」「賞が欲しい」「周りから認められたい」自己顕示欲の塊です。周りの人の事なんかこれっぽっちも考えていなかったのです。

いったん、自己顕示欲の一切を無視して、自分の心の充足について考えてみると、そこにはちゃんと「ありがとう」がありました。自分で書いていてちょっと、笑ってしまいそうになるのですが、人から感謝されるとうれしいですし、もっとがんばろうと思える自分しっかり存在したのです。

そこを掘り下げる事が自分の「やりがい」につながると気づきました。正しいかどうかはまだ分かりませんが。では、自分が人に与えられるもの、ためになれる事はなんなのか?そうやってどんどん掘り下げて考えてみると結構見えてくる物です。今の自分の結論はこうです。

心から喜ばれる物を作る

そのまんまやんけ。
そうなんです、でもそうだから仕方が無いんです。物を作るとは「ものづくり」の事をさします。自分は昔から何か作ったり形にするのが得意でした。そして好きでした。相手が喜んでくれるものをどうやったら作る事が出来るか。それを考えているときも、なんだかワクワクしてきます。実際にそれを表現したり、プレゼントして本当に相手が喜んでくれたときには、言葉にできない喜びを感じる事が出来ます。その実感が「やりがい」と呼ばれるものなのではないだろうか。これが今の考えです。

脈絡もなくだらだらと書いてきましたが、今のこの感情を忘れたくないので、とにかくガーッと書きました。後で読み返した時に違和感が合ったとしても、自分の成長として受け止めようと思います。このテーマからは絶対に逃げない。ことあるごとに考え、しっかり自分の口で語り行動に移してゆきたいと思います。